新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

2022-01-01から1年間の記事一覧

第94回 シューマンを生涯支え続けた天才ピアニスト クララ

音楽もともに楽しむシリーズⅡの第3回目のお知らせです。 不思議なバロック風の音楽、オペラと続きました。 次回はシューマンのピアノ曲です。 哀愁のトロイメライ:クララ・シューマン物語 【Frühlingssinfonie】 監督:ペーター・シャモニ監督 1983年 西ド…

第93回 イングマル・ベルイマン監督がモーツァルトの『魔笛』を演出

前回の『ふたりのベロニカ』なんとも不思議なお話でしたね。最初一人で観た時は、意味が全然わかりませんでしたが、今回皆さんの感想を聞いているうちに、なんとなく感覚で腑に落ちたというか、特にわからなくてもいいのだと確信したというか・・・。映像が…

第92回 不思議なバロック音楽もともに楽しむ「ふたりのベロニカ」

次回のまちなか勉強会のお知らせです。新しいシリーズが始まりました。「音楽もともに楽しむシリーズ 第2段」です。 前回の「音楽もともに楽しむシリーズ」第1弾にどうしても入れたかった作品を、今回第2弾として観ていきたいと思います。 第1回目 ふたりの…

第91回 『明日へのチケット』人生の地味と希望にあふれた奇跡のコラボレーション

朝晩は秋を感じるようになりました。次回は、ケン・ローチ監督作品のシリーズ最終回です。 明日へのチケット 【Ticlets】 監督: ケン・ローチ、エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ 2005年 イタリア/イギリス 115分 今シリーズでは、毎月ケン・ロー…

第90回 ケン・ローチが軍事介入の告発を描くと『カルラの歌』

次回の映画会のお知らせです。ケン・ローチ監督シリーズ第5回目は舞台がニカラグアに移ります。 ケン・ローチ監督の作品で、労働問題をテーマにしたものを続けて2作品見てきました。『ブレッド&ローズ』では労働条件の悪いなか組合を作り立ち上がる中南米…

第89回 自由のあらゆる意味 「この自由な世界で」

会次回の新長田まちなか勉強会のお知らせです。 前回の『ブレッド&ローズ』は、不法労働で足元を見られ、劣悪な労働条件を飲まざるを得ない移民労働者のお話でした。主人公のお姉さんローサの告白には胸が詰まり、涙が止まりませんでした。 さて、ケン・ロ…

第88回 最低限食べていけたらじゃないよね。『ブレッド&ローズ』

次回の映画会のお知らせです。ケン・ローチ監督作品を6本続けて鑑賞しようというシリーズ第3弾は、監督が初めてアメリカで撮影をした作品です。 ブレッド&ローズ 【Bread and Roses】 監督:ケン・ローチ 2000年 イギリス映画 110分 スペインシリーズの時…

第87回 『マイ・ネーム・イズ・ジョー』住む世界の違う男女の恋をケン・ローチ監督が描くと

ケン・ローチ監督作品シリーズ第1回め『ケス』はいかがでしたか。たくさんの感想があって楽しい会になりました。ケン・ローチ監督のサッカー好きがめちゃめちゃ出てました。33歳の時の作品ですが、観客を感動させるのも、この時から上手いですね。 次回の作…

第86回 ケン・ローチ監督特集の第1弾は初期の傑作『ケス』

4月から新シリーズが始まります。ケン・ローチ監督作品を6回に渡って特集する予定です。第1回目は初期の傑作「ケス」。 ケス 【Kes】 監督 : ケン・ローチ 1969年 イギリスの映画 110分 <ストーリー>イギリス・ヨークシャーの小さな炭鉱町に暮らすビリーは…

第85回 ドタバタ喜劇なのに流麗で美しい『會議は踊る』

次回の映画会のお知らせです。「音楽の楽しさとともに」シリーズも最終回になってしまいました。映画を見ながらついつい歌を口ずさんでしまう作品ですよ。 會議は踊る 【Der Kongreß tanzt】 監督 : エリック・シャレル 1931年 ドイツ映画 95分 <あらすじ>18…

第84回 絵画と映像が美しく昇華『放浪の画家ピロスマニ』

「音楽とともに楽しむシリーズ」も残すところあと2回。次は民族音楽です。 放浪の画家ピロスマニ 監督:ギオルギ・シェンゲラヤ 【Pirosmani】 1969年 ソ連映画 87分 民族音楽といえば、「ガッジョ・ディーロ」「黒猫/白猫」でロマの音楽を、「スール」でピ…