新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第92回 不思議なバロック音楽もともに楽しむ「ふたりのベロニカ」

次回のまちなか勉強会のお知らせです。
新しいシリーズが始まりました。
「音楽もともに楽しむシリーズ 第2段」です。

前回の「音楽もともに楽しむシリーズ」第1弾にどうしても入れたかった作品を、
今回第2弾として観ていきたいと思います。

第1回目

 ふたりのベロニカ
 【La Double Vie de Véronique/Podwójne życie Weroniki】
 監督: クシシュトフ・キェシロフスキ
 1991年  フランス・ポーランド映画 98分

クシシュトフ・キェシロフスキ監督の作品は「ヨーロッパ周縁シリーズ」で『偶然』を上映しました。主人公が列車に乗る時の3つの「偶然」で人生が変わる様子を、当時のポーランドの社会情勢に反映させた大変面白い作品でしたね。
ふたりのベロニカ」もポーランドとフランスに別々に生きる名前も容姿も同じ女性を描いていますが、キェシロフスキ監督は、”もし別の人生だったら”というテーマおが好きなのかしら?

<あらすじ>
同じ年、同じ時期に、ポーランドとフランス、異なった場所に生まれたふたりのベロニカ。名前も容貌も、そして音楽の才能も同じように持ったふたりだったが、ある日ポーランドのベロニカは演奏会のさなか舞台でそのまま息絶えてしまう。その同じ時、言いようのない喪失感に襲われるフランスのベロニカ。それをきっかけに声楽のレッスンをやめることを決心した彼女は、ふと目にした人形劇に魅せられる。

嶋田さんはこの作品に大変思い入れがあるそうで、私には難解しぎて全く理解できなかったので、当日の解説がとても楽しみです。「ふたりのベロニカ」よくわからなかったという方、こぞってお越しください。

音楽はズビグニェフ・プレイスネル。クシシュトフ・キェシロフスキ監督作品の音楽を多く担当しています。バロック音楽のような旋律が不思議と耳に残ります。

  日時 : 2022年10月23日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
  場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
     (新長田アスタくにづか5番館2階奥)
      地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
      新長田駅から大正筋を南へ10分
  参加費 : 500円(会場使用料として)