新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第84回 絵画と映像が美しく昇華『放浪の画家ピロスマニ』

「音楽とともに楽しむシリーズ」も残すところあと2回。
次は民族音楽です。

放浪の画家ピロスマニ
 監督:ギオルギ・シェンゲラヤ 
 【Pirosmani】
 1969年 ソ連映画 87分

民族音楽といえば、「ガッジョ・ディーロ」「黒猫/白猫」でロマの音楽を、「スール」でピアソラのパンドネシオンなどを楽しんできました。次回はジョージア(グルジア)の音楽を楽しんでください。

グルジアは製作当時ソビエト連邦の一つでしたのでソ連映画となっていますが、1991年のソ連崩壊とともに独立し、2014年にロシア語発音のグルジアから英語発音のジョージアに国名を変更しています。

<あらすじ>
ジョージアを代表する独学の天才画家ニコ・ピロスマニの半生を描いた伝記映画。
1862年ロシア帝政下のグルジアで生まれ、幼くして両親を亡くし、裕福な貴族に引き取られる。長年世話になったその家の娘に恋文を送りキスをしたことからその家を出ることになり、ピロスマニは全国を旅したのち、友人と乳製品の店を始める。店は繁盛し、姉夫婦が取り持つ女と結婚することになったが、ピロスマニの金目当てだということがわかり、放浪の日々が始まる。

彼の絵の特徴に似た映画のシーンがたくさん出てきてニヤリとしますね。ところどころ全員が正面を向いているシーンも絵の通り。監督の意図がよくわかります。乳製品屋を閉める場面がとても印象的です。
ジョージアの街並み、風俗、ピロスマニの絵を見つける喜びなど、いろんなところで楽しんでください。ピロスマニだけ民族衣装を着ていません。

後で、いろいろ見つけたところを話し合いましょう。

換気のため2か所のドアを開けています。足元が冷えますので、十分に防寒をして来てください。


日時 : 2022年2月27日(日) 1
5:00 事前の申し込みは必要ありません
 場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
     (新長田アスタくにづか5番館2階奥)
      地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
      新長田駅から大正筋を南へ10分
 参加費 : 500円(会場使用料として)

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