来月から新シリーズ<ヨーロッパ周縁の輝き再び>が始まります。
ヨーロッパの周縁の輝きシリーズは2回目になりました。再びと題して、ポーランドの映画を取り上げます。
偶然
【Przypadek】
クシシュトフ・キェシロフスキ監督
1981年 ポーランド映画 119分
「運命」と「人生」を描き続けたキェシロフスキ監督の傑作です。
列車に乗り込もうとする主人公を、”列車に乗れた場合””警備員に制止された場合””列車に乗れなかった場合”の3つのエピソードに分けて語ります。
偶然に導かれて、3パターンの全く違う人生を歩む医学生ヴィテク。当時ソ連影響下だったポーランドの世相がよくわかります。
ヴィテクは共産党員になったり、民主化運動の地下組織に加わったり、裕福になったり、出会う人によって運命が大きく変わります。体制側につくのも反体制側につくのも、運命に翻弄されて、というところが面白いですね。
この作品は製作当時123分バージョンで完成しましたが、検閲により上映禁止となり、6年後一部をカットして現在の119分の作品で劇場公開が叶いました。
どういった箇所がカットされたのかも興味ありますね。見終わった後、みんなで話し合えたらいいなと思っています。
日時 : 2021年4月18日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ10分
参加費 : 500円(会場使用料として)