新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第81回 ブラックユーモアで戦争批判ミュージカル『素晴らしき戦争』

「音楽の楽しさとともに」シリーズの第1弾『バンディッツ』では、映画の主題である囚人の脱走を表層的にとらえず、悪とはなにか、社会に不必要と烙印を押されている人にもそれぞれ思いや希望がある、ということまで話し合いました。この映画6回目!という大ファンの方もいらっしゃいましたよ。
さて、次回の「音楽の楽しさとともに」シリーズの第2弾となるのはリチャード・アッテンボロー監督の『素晴らしき戦争』です。
反戦ミュージカル映画の巨編で140分以上もありますが、替え歌にのせて第一次世界大戦の史実に基づく有名なシーンをたくさん挿入しているため、とても楽しめる作品です。楽しみながら胸が痛くなると言ったほうがいいでしょうか。有名なクリスマスの休戦シーンもでてきますよ。そして最後のあのシーンは圧巻です。ネタをばらせないのが残念ですが、ぜひご覧ください。あのシーンを見るために2時間20分がまんしていると言っても過言ではないですよ。

  素晴らしき戦争
  監督:リチャード・アッテンボロー
 【OH, What a Lovely War】
 1969年 イギリス 144分

<ストーリー>
1914年、一触即発のヨーロッパでついに第一次世界大戦が勃発。イギリス政府も国の威信をかけて参戦する。
典型的な労働者階級のスミス一家も最初は参戦を楽観的に見ていたが、やがて4人の息子ジャック、フレディ、ハリー、ジョージがそれぞれ戦争に赴き、悲惨で泥沼な戦闘をまのあたりにする。スミス家の息子たちは全員無事に家に戻って来れるのでしょうか。

そうそうたる俳優陣が歌って踊って、皮肉たっぷりのブラックユーモアで、強烈に戦争批判しています。
ぜひご来場ください。
上映後いっぱい感想を言い合いましょう。いろんなことを話したくなるのではないでしょうか。
新型コロナ感染予防の換気のため、2か所のドアを開けっぱなしにしています。寒くなってきましたので、防寒してお越しくださいね。

日時 : 2021年11月21日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
 場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
     (新長田アスタくにづか5番館2階奥)
      地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
      新長田駅から大正筋を南へ10分
 参加費 : 500円(会場使用料として)

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