新しく「ドイツ映画シリーズ」が始まります。
前回の「アナとオットー」の恋愛映画から打って変わって、
次回は戦争映画を取り上げました。
第二次世界大戦末期のごく普通の中学生が体験する戦争を描いた秀作です。
橋
【Die Brücke】
監督:ベルンハルト・ヴィッキ
1959年 西ドイツ映画 104分
<ストーリー>
第二次世界大戦末期のドイツ。ヴァルター、ジギ、カール、ユルゲン、アルバート、ハンス、クラウスたち中学生は空爆で授業が中断することもあるが、学校へ行き、川で遊び、毎日を楽しく過ごしていた。
ヴァルターの父親は地区長で、妻を内緒で疎開させる。
ジギの母親は息子を疎開させたいが、ジギは残りたいと言う。
カールは父の床屋で働く従業員に恋心を抱くが、従業員は父親と不倫しているのを知ってしまう。
ユルゲンは名家の生まれで、父親は軍人。
アルバートはハンスの家に居候している。
クラウスは同級生のフランチェスカと恋仲である。
ある日、少年たちにも召集令状が届く。親たちは嘆き悲しむが、兵士に憧れている少年たちは喜んで入隊していく。一方生徒たちの身を案じた先生は、大尉に彼らを後方に置くよう頼みに行くが、断られてしまう。
ついに出兵の時、入ったばかりの少年兵に配慮した中佐は、彼らに不要な橋を守るように命じる。それは彼らが毎日遊んでいる橋だった。そこでは何も起こらないはずだったが・・・。
前半は村での少年たちの様子を描き、入隊して、さらに橋を守る任務に就いてからが圧巻のドラマとなっています。
これが戦争であり、これが現実なんだ、と思ってももう遅い。
戦争の愚かさを見事に描いている作品だと思います。
ぜひお越しください。
次回は色々な都合が重なって、いつもより早い週に開催されます。
日時 : 2019年 10月13日(日) 15:00〜 事前の申し込みは必要ありません
場所 : 劇団どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ10分
参加費 : 500円(会場使用料として)