次回の作品はスペインシリーズの最終回です。
宮廷画家ゴヤは見た
【Goya's Ghosts】
監督:ミロス・フォアマン
2006年 スペイン・アメリカ映画 114分
前回の「カラスの飼育」では、カラスの意味や感受性の強い子どもの話など、みなさんの鋭いご指摘でいろいろな謎が解けました。もちろん普通に観ても十分楽しめる映画ですが、みんなで意見を出し合うと深い意味がわかって、とても楽しい時間が過ごせました。
引き続き風を通して換気をよくしますので、観賞後の感想会にもどしどしご参加くださいね。
次回は、この前ほど頭の中が???にならない、わかりやすい歴史劇です。
時は18世紀末、スペイン国王カルロス4世の宮廷画家に任命されたフランシスコ・デ・ゴヤは2枚の肖像画に取りかかっていた。1枚は裕福な商人の娘イネス(ナタリー・ポートマン)、もう1枚は神父ロレンソ(ハビエル・バルデム)。そのロレンソは異端審問の強化を提案しており、たまたま居酒屋で豚肉を食べなかったイネスは、ユダヤ教徒の疑いをかけられ、審問所への出頭を命じられてしまう。
それを知ったゴヤは彼女を救い出そうとするが・・・。
裸のマハなどで有名なゴヤの伝記ではなく、18世紀末のスペインの歴史をゴヤの目を通して描いた作品です。教会や王室、ナポレオンの戦争などがうまく描かれています。
そしてゴヤの画集に、映画に出てくる場面がたくさん描かれています。私は図書館で『ゴヤ素描集』を見て映画とそっくりの絵を見つけてわくわくしました。映画のチラシに一部載せましたのでご覧ください。
日時 : 2021年3月28日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ10分
参加費 : 500円(会場使用料として)