新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第75回 3つの話がパズルのように合わさる「そして、私たちは愛に帰る」

緊急事態宣言は延長されましたが、それに伴い兵庫県ではイベントの開催が収容人員の50%以下に緩和されましたので、予定通り、5月16日に新長田まちなか勉強会を開催いたします

会場では、机・椅子・ドアノブの消毒を徹底し、入場時の手指の消毒、マスク着用、前後のドアの開放に加え、席をゆったりと置いて、感染防止に努めます。

5月11日まで緊急事態宣言が出ていますが、5月16日に予定されている映画会のご案内をいたします。

緊急事態宣言が延長された場合、「劇場・集会等は無観客開催」という要請内容に従って中止といたします。その場合6月に順延いたしますので、ご了承ください。

次回の映画は「ヨーロッパ周縁の輝き再び」シリーズの第2弾といたしまして、

 そして、私たちは愛に帰る
  【Auf der anderen Seite】
 監督:ファティ・アキン
 2007年 ドイツ・トルコ・イタリア合作映画 122分

原題の直訳は「天国のほとりで」。
2007年カンヌ国際映画祭で最優秀脚本賞を受賞した後、各国の映画賞を受賞。
物語は、3つの話から成り、3組の親子がドイツとトルコのふたつの国にまたがって交差し、最後に感動的に繋がっていきます。

<あらすじ>

第1話:イエテルの死
ドイツ、ブレーメンに住むトルコ系移民アリは、競馬で当てた金でトルコ人娼婦イェテルを身請けし、一緒に住み始める。アリは家でも彼女を娼婦扱いする。
アリの息子のネジャッドは、イェテルが娘に学費を送るために娼婦をしていたことを知り、トルコにすむアイテンに会いに行く。

第2話:ロッテの死
トルコ、イスタンブール、反政府デモの最中に活動家のアイテンは拳銃を拾い、屋上に隠す。警察に追われたアイテンはドイツに不法入国し、ハンブルクの大学でロッテという女子学生の家に匿ってもらう。母親のスザンヌはそんな娘の行動を心配する。

第3章:天国のほとりで
ロッテの母親スザンヌは娘が生活した町を見るために、イスタンブールに行き、娘が借りていた部屋を借りたいと申し出る。それから刑務所でアイテンと面会する。

アリとネジャッド、スザンヌとロッテ、イェテルとアイテンの3組の親子の話が、バラバラに進むようでいて、実はパズルのように合わさって、とても感動的な人間ドラマです。

どうぞお越しください。

 日時 : 2021年5月16日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
 場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
     (新長田アスタくにづか5番館2階奥)
      地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
      新長田駅から大正筋を南へ10分
 参加費 : 500円(会場使用料として)

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