「音楽もともに楽しむシリーズ第2弾」がいよいよ最終回となりました。
前回の『善き人のためのソナタ』では、ヴィースラーの心の変化が一体いつ起こったのかについていろいろな意見が出ました。ブレヒトの本を読みたいと思って部屋に忍び込んだ時、ピアノソナタをを聴いた時、最初から「善い」人だったがシュタージの訓練でその心が封印されていたなど、みなさんよく観察していますね。心変わりする前と後ではヴィースラーの顔つきが変わったという意見もありました。
嶋田さんの解説で、なぜ東ドイツでシュタージが作られたのかという説明があったので、シュタージの極悪非道さを描く映画ではないということが認識でき、この作品の真意を深く鑑賞することができました。
次回は
オーケストラ・リハーサル
【PROVA D'ORCHESTRA】
監督: フェデリコ・フェリーニ
1979年 イタリア/西ドイツ映画 72分
<あらすじ>
礼拝堂で行われるオーケストラのリハーサルを、TV取材班がインタヴューを交えながらドキュメンタリー風に撮る(インタヴューアーはフェリーニ監督の声)というシチュエーション。
ドイツ人指揮者と団員は対立し、団員も勝手な主張や行動に出て、ついに・・・。
フェリーニ監督がTV用に撮った映画です。音楽は長年のコンビであるニーノ・ロータ。ニーノ・ロータはこの映画を最後に亡くなりましたのでこれが最後のコンビ作品となりました。
フェリーニ監督のジェルソミーナやカビリアたちの話も好きですが、この作品の混沌とした人間模様と人を食ったようなオチもフェリーニ監督らしいですね。
短い映画ですので、音楽が美しい数分アニメも同時上映いたします。どうぞお楽しみに。
会場は消毒、換気に気を付けています。3月ですがまだまだ寒いと思いますので、防寒対策をしてきてくださいね。
日時 : 2023年3月19日(日) 15:00 事前の申し込みは必要ありません
場所 : 新長田小劇場 :劇団どろアトリエ改メ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ10分
参加費 : 500円(会場使用料として)