新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第70回 『サルバドールの朝』真っ直ぐな心が周りの人を取り込む

新型コロナのせいではありませんが、12月の映画会のお知らせをアップしたつもりが、できていませんでした。
記録のために、題名と日程とあらすじ、みなさんの感想を載せておきます。
申し訳ありませんでした。

スペイン映画シリーズの第二弾として、
 サルバドールの朝
 【Salvador】
 監督:マヌエル・ウエルガ
 2006年 スペインの映画 135分

2020年12月6日(
15:00〜

フランコ独裁政権末期、反体制活動に参加したサルバドール・プッチ・アンティックは、警官を撃ったかどで逮捕され、裁判で死刑を宣告されます。弁護士、家族、友人らが手を尽くして死刑を阻止しようと奔走します。
刑務所の係員たちも、独裁政権が崩壊しかかっていることに気づいていましたし、こんな社会を黙って見ているよりも何かしたいと行動を起こしたサルバドールの青臭さもきちんと描かれていたと思います。
普通のおじさんが死刑執行人として外からやって来るのが衝撃的でした。スペインの鉄環絞首刑は、そのおじさんの指示で、その場で棒を切って死刑台作っていました。結末は書けませんが、見ていて力が入りました。

f:id:tdhss:20210102171148j:plain