次回映画会のおしらせです。
『死刑台のメロディ』
Sacco e Vanzetti
1971年 イタリア/フランス合作映画 133分
監督:ジュリアーノ・モンタルド
音楽:エンニオ・モリコーネ
1920年に実際にアメリカで起こった「サッコ・バンゼッティ事件」を映画化しました。
二人のイタリア移民ニコラ・サッコとバルトロメオ・ヴァンゼッティはもともとアナーキストではあったのですが、密告によって捕まえられてしまいました。
ところが次々と示される嘘の証言やにせの証拠によって、二人は強盗殺人犯に仕立て上げられてしまいます。そして裁判の結果、二人は死刑判決を受け、電気椅子で死刑に処せられてしまいました。 当時のアメリカは、ロシア革命を受けて共産主義への警戒心を高めつつありました。また「新移民」と呼ばれる東・南欧からの移民の排斥運動も盛んだったのです。自分たちも元々は移民だったのに!
世界中の人がサッコとバンゼッティを助けるための運動をしました。その時の本当の映像も使われています。
二人は残念ながら思想弾圧と人種差別により人生を奪われてしまいました。目に見えない社会の圧力がいかに弱い立場の人を不幸にするのかと無力感に襲われます。けれどもそれを助けようとする人々もおり、汚点を映画にして二度と起こさないようにしようとする力もあるんだなと、エンニオ・モリコーネの音楽とジョーン・バエズの美しい歌声が感じさせてくれます。
みなさんどうぞお越しください。
日時 : 2016年2月14日(日) 3:00~ 申込み不要
場所 : どろアトリエ (新長田アスタくにづか5番館2階 三国志ガーデン奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅上2分
新長田駅から大正筋を六間道商店街へ突き当たるまで10分
参加費 : 500円 (会場使用料として)
話題提起 : 嶋田邦雄氏 (ブレヒトくらぶ)