新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第25回 元日銀職員による今さら聞けない経済と金融のおはなし :生活の基本である経済と金融の仕組みがわかれば世の中の課題が見えてくる

12月の新長田まちなか勉強会は経済の講演会とビデオ上映会の2本立てです。料金は通しで500円。安い!講演会にご参加頂いた方は、ビデオ上映を引き続きご覧いただけます。 日時 : 2016年12月4日(日)13:30〜 申し込み不要 場所 : どろアトリエ (新長田アスタ…

第24回 『主婦マリーがしたこと』フェミニズムの切り口から見てみてもいいかも

次のビデオ上映会のお知らせです。主婦マリーがしたこと【Une affaire de femmes】監督 : クロード・シャブロル1988年 フランス映画 108分題名にぎょっとしますね。さて、マリーは何をしたのでしょう。それは堕胎を手伝ったのです。舞台は第2次世界大戦中の…

第23回 『死刑台のエレベータ』 〜映像と音楽のスタイリッシュな融合を楽しむ

さて次回の映画は『死刑台のエレベータ』 Ascenseur pour l'échafaud 監督 ルイ・マル 出演 ジャンヌ・モロー 音楽 マイルス・デイビス 制作 1958年 フランス映画 91分 ルイ・マル監督は1956年に海洋学者のクストー隊長と海底のドキュメンタリー映画を撮って…

第22回 新シリーズ「フランス映画でみる映画のルーツへの旅」 〜『大いなる幻影』

ソヴィエトシリーズが終わり、フランス映画シリーズが始まります。 フランスは1895年にルミエール兄弟によって初めて映画が上映された国です。フランス映画が、商業主義的・戦争鼓舞の手段として作られてきたハリウッド映画とは一線を画している点に注目して…

第21回 シリーズ最終を飾る『エルミタージュ幻想』〜最後の15分だけでも見る価値あり

シリーズ「秀作の巨大な鉱脈 ソビエト映画とその遺産」で半年間ソビエト・ロシア映画を鑑賞してきましたが、とうとうシリーズ最終作となりました。 そして最終作にふさわしい作品をご紹介します。『エルミタージュ幻想』【Russian Ark / Русский ковчег】 監…

第20回 心洗われる映画『誓いの休暇』で、暑苦しい日本の休暇を乗り切ろう

シリーズ「秀作の巨大な鉱脈 ソビエト映画とその遺産」8月の会のお知らせです。毎日毎日暑くて、ついこのブログを更新するのを忘れてしまいました。 『誓いの休暇』『БАЛЛАДА О СОЛДАТЕ』監督グリゴーリ・チュフライ 1959年 ソ連映画 89分 この映画は、残酷…

第19回 ロシアの没落貴族「持参金がない娘」が嫁に行くには・・・

ソビエト映画シリーズの7月映画会のおしらせです。 『持参金のない娘』 ЖЕСТОКИЙ Романс 監督:エリダル・リャザーノフ1984年 ソ連映画 145分 舞台は革命前の1870年頃。ボルガ河畔の波止場でオグダーロワ夫人は、娘が嫁ぐのを見送っています。三女のラリー…

第18回 『僕の村は戦場だった』 〜「映像の詩人」が描いた美しい記憶と、現実

6月の映画会のおしらせです。 『僕の村は戦場だった』 Иваново детство 監督:アンドレイ・タルコフスキー1962年 ソ連映画 91分 第二次大戦中のソビエトでのできごと。美しい村に住む少年イワンはドイツ軍に両親と妹を殺され、今は大人の兵隊に混じって敵地…

第17回 『シベリア物語』 〜明るい未来を謳歌する

5月のシリーズ「秀作の巨大な鉱脈 〜 “ソビエト映画”とその遺産」の鉱脈で掘り出したものは、 『シベリア物語』 Сказание о земле Сибирской 1947年 ソビエト映画 114分 監督 : イヴァン・プィリエフ ソ連の2番目のカラー作品になります。 シベリア開拓のプ…

第16回 『黄金の仔牛』 〜新シリーズはじまります

1年間たくさんの方にお越しいただきありがとうございました。 4月からさらにバージョンアップして、新しいシリーズに入ります。題して「秀作の巨大な鉱脈 〜 “ソビエト映画”とその遺産」です。 なぜ <その遺産> かといいますと、ソビエト崩壊後に作られた…

第15回 素晴らしい先生に酷い仕打ち。でも先生はわかってくれたはず

「映画の暗黒と栄光を見つめて」シリーズ最後の映画会です。 『蝶の舌』 La lengua de las mariposas 1999年 スペイン映画 99分 監督: ホセ・ルイス・クエルダ 1936年、スペイン、ガリシア地方の小さな村でのお話。 モンチョは喘息持ちのため、1年遅れで小…

第14回 映画で感動しつつ自戒 〜目に見えない社会の圧力を繰り返さないために

次回映画会のおしらせです。 『死刑台のメロディ』 Sacco e Vanzetti1971年 イタリア/フランス合作映画 133分監督:ジュリアーノ・モンタルド音楽:エンニオ・モリコーネ 1920年に実際にアメリカで起こった「サッコ・バンゼッティ事件」を映画化しました。 二…

第13回 ネオ・リアリズモで描いた戦争の現実と悲しさ

2016年も引き続きいっしょに映画を楽しみましょう。 次回映画会のおしらせです。 第二次大戦後、レジスタンスによってファシズムを倒し、共和国として生まれ変わったイタリアに現れた、ネオレアリズモ(neo-realismo)と呼ばれる写実主義的な手法を用いた映画…

第12回 フリッツ・ラングの『M』はすべてを先取り

次回の映画会は、12月13日(日)に開催します。 『M』 原題: 『M – Eine Stadt sucht einen Mörder』 監督: フリッツ・ラング 脚本: フリッツ・ラング、テア・フォン・ハルボウ 1931年 ドイツ映画 117分 この作品は、ドイツ初のトーキー映画『嘆きの天使』の…

第11回 ドイツ初のトーキー『嘆きの天使』を読み解く

11月28日(土)映画会開催のお知らせです。 前回の『カリガリ博士』では、舞台美術のおもしろさを堪能できました。英語バージョンでしたので、音楽はピアノ伴奏でしたが、ドイツ語バージョンでは現代音楽だそうです。ドイツ表現主義が倍増することでしょう。 …

第10回 『カリガリ博士』 ~新シリーズ「映画の暗黒と栄光を見つめて」が始まりました 

10月25日(日)映画会開催のお知らせです。 「映画を見て知る〇〇」シリーズが終了し、次回から「映画の暗黒と栄光を見つめて」と題して、映画という新しい大衆メディアが現代社会にどのように関わってきたかを掘り下げてみたいと思います。資本主義的生産の…

駒ヶ林のけんか祭り-左義長祭の古記録

10月24日(土)に行われる講演会、駒林神社の左義長祭は、江戸時代に書かれた『摂陽落穂集 / 浜松歌国 [著]』 巻三にも著されています。 「同郡駒ヶ林村にあり西の処、中の処、東の処三つに分って、正月十五日朝これをつとむ。 世の常の左義長とは事変わり材木…

「駒ヶ林のけんか祭り-左義長祭」講演会のお知らせ

「駒ヶ林のけんか祭り-左義長祭」講演会を開催します。 駒林神社の神主さん、中山直紀禰宜さまをお迎えして、駒林神社で古くから行われてきた左義長祭のおはなしをしていただきます。 神戸市長田区にある駒林神社は古代には玄蕃寮鴻臚館の出先機関でもあり…

第8回 映画を見て知る武器商人の暗躍 『ロード・オブ・ウォー』

次回、9月22日(火・祝日)映画会開催のお知らせです。 シルバーウイークのまっただ中ですが、長期旅行に行かない方は、ぜひお越しください。映画の中で、ウクライナ、アメリカ、リビア、南アフリカ、カリブ海といろいろな地域を見て回れます。ただし武器取引…

第7回 映画を見て知る チリの軍事クーデターを画策したのは? 『ミッシング』 

次回、8月23日(日)映画会開催のお知らせです。 意図したわけではありませんが、社会の動きには、我々の知らないところでいろんな画策がなされていたんだなぁ、と思える映画を選ぶと、 アメリカのCIAがらみが続いてしまいました。 次の映画は、 『ミッシ…

第6回 映画を見て知るアメリカの介入 『愛の落日』 

次回、7月25日(土)映画会開催のお知らせです。 アメリカはいろんな国に介入して、いろいろと火種を作ってきましたが、南ベトナム解放を掲げた大義名分によりこんなことまでしてしまいます。 『愛の落日』 原題:『The Quiet American』 監督:フィリップ・…

7月10日(金) 表情筋体操と腹式呼吸で健康に! のお知らせ

第5回 新長田まちなか勉強会の開催をお知らせいたします。 表情筋体操と腹式呼吸で健康に! 日 時 : 2015年 7月 10日(金) 健康の部 10:00~11:00 (シニア対象) 美容の部 12:00~13:00 場 所 : アスタくにづか5番館 劇団どろアトリエ 申込み不要なの…

6月27日映画会「法王の銀行家~ロベルト・カルヴィ殺人事件」

映画会の日が迫ってまいりました。 今日は事前勉強のために、用語についてまとめてみましたので、 映画会鑑賞前の参考にどうぞお使いください。 P2, ロッジP2 フリーメーソンの支部 銀行 ミケーレ・シンドーナのプライベート銀行 マフィア資金の洗浄ルー…

6月7日里山を歩きました。

梅雨に入り、お天気を心配していましたが、 願いが通じたのか、空が晴れ、その上少しだけ曇りという 絶好のハイキング日和になりました。 今日は32人も参加してくださいました。 里山を感じていただけましたか? 神戸の「須磨ニュータウン」と呼ばれる人工の…

第4回 映画を見て知るバチカンの裏側  『法王の銀行家 ~ロベルト・カルヴィ暗殺事件』

次回6月27日(土)の勉強会のお知らせです。 映画でいろいろな国の社会情勢を見ていますが、 フランス→韓国→ ときましたので、次はバチカンです。 『法王の銀行家 ~ロベルト・カルヴィ暗殺事件』 2002年イタリア映画 原題: 『I BANCHIERI DI DIO -Il caso Cal…

ハフィントンポスト05月19日号記事で光州事件が取り上げられています。

第2回新長田まちなか勉強会の映画会5月23日(土)が迫ってまいりました。 ちょうどハフィントンポストでも、 光州事件が取り上げられていましたよ。 写真がたくさんアップされています。 興味を持った方も、韓流ファンの方も どうぞビデオ上映会にもいらして…

第3回 里山を歩いて知る都市開発

第3回 里山を歩いて知る都市開発 のお知らせです。 今回は外へ出て、実際に里山を歩いてみましょう。 神戸市須磨区多井畑厄神の西に広がる里山は、現在UR機構が開発事業者を募集しており、消滅の危機にさらされています。 この地域は古代から歴史にも登場す…

第2回 映画を見て知る韓国の民主化

第2回のお知らせです。 フランス映画の次は韓国。 『光州5・18』2007年 原題: 『화려한휴가』(華麗なる休暇)監督:キム・ジフン あらすじ; 1980年5月18日に韓国・光州で起きた光州事件を描いたドラマ。 全斗煥率いる新軍部は1980年5月17日全国に戒厳令を布…

第1回 映画を通して知る戦後の闇『敵こそ、我が友 ~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生』 を見て

暗幕を張った劇団どろのアトリエに、当日は15人の人が来てくださり、ビデオの上映会が開催されました。 それにしても、『敵こそ、我が友 』の題名通り、忌むべきナチスの戦犯のはずが、共産主義者の情報を持っているということで、バルビーはアメリカに雇わ…

第1回  映画を通して知る戦後の闇

ワンコインで、大人のための楽しい勉強会を始めました。 記念すべき第1回は、4月26日(日)3時から、 劇団どろの芝居小屋で行われました。 『敵こそ、我が友 ~戦犯クラウス・バルビーの3つの人生』 2007年フランス映画 原題: MY ENEMY‘S ENEMY/MON MEILL…