フランス映画シリーズの最後の作品にジャン=リュック・ゴダールを配しましたが、『勝手にしやがれ』でもなく『気狂いピエロ』でもなく、あえて『フォーエヴァー・モーツアルト』です。
ジャン=リュック・ゴダールといえば、初期のころから政治的テーマや政治的主張を作品に織り込んでおり、この作品でもサラエヴォ紛争を取り上げています。
また、題名はフォーエヴァー・モーツアルトなのになぜかベートーヴェンピアノ協奏曲第5番で始まり、モーツアルトの最後のピアノ協奏曲第27番で締めくくられます。モーツアルトもベートーヴェンも同じ古典派の時代の偉大な作曲家ですが、作曲へのアプローチが違います。モーツアルトは古典派の形式の中で作曲し、ベートーヴェンは自由度が高く、ショパンなどに代表されるロマン派へと続く流れを感じます。こうした情報も手がかりの一つとして、映画鑑賞後に意見の交換をしましょう。
あらすじ
映画監督ヴィッキー・ヴィタリスはオーディション中に、男爵と呼ばれるプロデューサーのフェリックスから「宿命のボレロ」という映画の監督を頼まれます。
ヴィッキーの娘のカミーユと従兄弟は紛争中のサラエヴォで芝居を上演しようし、ヴィッキーも同行することになります。メイドのジャミラも連れて行かれましたが、途中でヴィッキーは脱落します。サラエヴォで3人は捕虜となってしまい・・・。
一方3人と別れたヴィッキーはパリに戻り、男爵の依頼を引き受けて「宿命のボレロ」を撮影しますが、女優に「ウイ」の一言で何度も駄目出しをします。
音楽会ではモーツアルトが現れ、最後のピアノ協奏曲第27番で映画は締めくくられます。
Forever ではなく For ever なのは
“pour rever Mozart” の英語読みだから。 “for dream Mozart”
日時 : 2017年 3月5日(日)15:00〜 申し込み不要
場所 : どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ12分
参加費 : 500円(会場使用料として)