新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

2025-01-01から1年間の記事一覧

第129回 『コミッサール』革命と母性に心が引き裂かれ

次回の映画会のお知らせです。今回のロシア映画シリーズでは「忘れえぬ時を刻んだロシア映画「時代」「国」「人」」と題して、映画の内容を時代順に並べ、その時代を生きた人を通してソ連という国を知ろうという試みです。 第1回目の『戦艦ポチョムキン』で…

第128回 『戦艦ポチョムキン』ショスタコーヴィチ音楽ではない盤も少し上映

次回の映画会のお知らせです。 新しいシリーズが始まります。 忘れえぬ時を刻んだロシア映画:「時代」「国」「人」ソ連映画を取り上げて、ソ連という時代に生きた人々を俯瞰してみようというシリーズです。 前回の「子供たちの王様」ではよくわからなかった…

第127回 監督自身も下放された『子供たちの王様』

次回の映画会のお知らせです。 「隣国の変化の潮流を見つめて」シリーズが最終回となりました。 前回はチャン・イーモウ監督の『活きる』を観て、中華民国、国共内戦、中華人民共和国の建国、反動の粛清、大躍進政策などと社会が移り変わる時の庶民の様子を…

第126回 中国の激動の歴史に翻弄される家族の愛『活きる』

次回の映画会のお知らせです。 シリーズ「隣国の変化の潮流を見つめて」は残すところあと2回。中国を取り上げます。 前回の台湾映画『非情城市』ではたくさんの感想や意見が飛び交い、短い時間ながら楽しいひとときが過ごせました。 中国に詳しい人がいて、…

第125回 台湾の人の心を代弁する『非情城市』

次回映画会のお知らせです。 「隣国の変化の潮流を見つめてシリーズ」のうち韓国シリーズが終わりました。『ペパーミント・キャンディ』『太白山脈』『酔画仙』を時代を遡って見ていくことで、韓国の近現代史をざっくり知ることができました。朝鮮での漢字の…

第124回 朝鮮王朝末期の社会と画家の生涯『酔画仙』

次回の映画作品のお知らせです。 「隣国の変化の潮流を見つめて」シリーズで、韓国の歴史を映画で勉強してきました。 『ペパーミント・キャンディ』『太白山脈』と時代が遡っていき、次は李朝の終わりごろを描いています。 酔画仙 【취화선】 監督:イム・グ…

第123回 朝鮮半島分断の悲劇『太白山脈』

次回の映画会のお知らせです。 「隣国の変化の潮流をみつめて」と題して、まずは韓国の歴史の潮目を映画で一緒に見ていきます。第1回目は『ペパーミント・キャンディ』でした。 最初に主人公が救われない事実を知ってしまってる以上、見るのがつらかったとい…

第122回 同じ市民を弾圧した苦悩が落とす影『ペパーミント・キャンディ』

次回の映画会のお知らせです。 「戦時下の視点:戦争と人間性をめぐる映画の旅」シリーズが終わり、新しいシリーズが始まります。題して「隣国の変化の潮流をみつめて」韓国、台湾、中国の映画を観て、それぞれの国の歴史を考えます。新長田まちなか勉強会は…

第121回 ブレヒトファン必見究極のレジスタンス映画『死刑執行人もまた死す』

次回の映画会のお知らせです。さて、「戦時下の視点:戦争と人間性をめぐる映画の旅」シリーズも最終回となりました。戦争によって一般市民が右往左往する姿、運命を翻弄される様子を描いた作品を半年間取り上げてきました。中でも最後の3作品は1942〜3年の…

第120回 おしゃれで楽しくて痛快『生きるべきか死ぬべきか』

次回の映画会のお知らせです。 「戦時下の視点:戦争と人間性をめぐる映画の旅」シリーズもあと残すところ2回となりました。 戦時下の視点で『カサブランカ』を見た感想会では「実に巧くできている映画だ」という意見が数多く出ました。映画の中にたくさんの…