6月の新長田まちなか勉強会のお知らせです。
北欧シリーズの第2弾は再びフィンランドの映画を取り上げました。
あまり知られていないフィンランドの歴史を映画で知ることができます。
4月の涙
【Kasky】
監督 : アク・ロウヒミエス
2008年 フィンランド・ドイツ・ギリシャ映画 114分
6月22日からアク・ロウヒミエス監督の「アンノウン・ソルジャー」も公開されるされますね。
先住民族であるフィン人は国をつくっていなかったのでスウェーデンの統治下にありましたが、1809年、ロシア帝国がフィンランド大公国を建国しました。そして1917年にロシア革命が起こると、フィンランドはこれを機会に独立します。
ところが独立したものの国内の情勢は不安定で、自作農や資産家は自らの財産を守るべく白衛軍を組織。一方小作農や労働者は革命を目指して赤衛軍を組織して、ついに1918年に内戦が起こってしまいます。
スカンジナビア半島で史上最大の激戦となった戦闘は、ようやく5月16日に白衛軍の勝利により終了します。この映画はそんな内戦末期の「4月」の物語です。
<ストーリー>
赤衛軍の女兵士ミーナとその仲間たちは、白衛軍の兵士たちに捕らえられてしまいました。捕虜となった女兵士たちは輪姦され、その後背中から銃殺されてしまいます。ミーナはたまたま助かったので逃げたところ、白衛軍の准士官アーロに再び捕えられてしまいます。
アーロは彼女を軍事裁判にかけるよう上司に訴え、舟に乗って裁判所に連れていくことになりました。ところが舟が転覆し、二人は近くの孤島に避難します。
やがて助けが来て、二人は裁判所に行くのですが、判事が一筋縄ではいかない人物でした・・・。
殺し合っているのは自国民同士。(他国民への攻撃だって絶対嫌だけど!)
美しい恋愛映画ですが、空しくなります。アーロは「軍事裁判にかけるべきだ」というぐらい正義感が強い人なので、この世に生きていくことが嫌になったのかしら?
原作はレーナ・ランデルの小説『Kasky』。
どうぞみなさんお越しください。
そこまでしちゃう?・・・などと、いろいろ感想を言い合いましょう。
日時 : 2019年 6月16日(日) 15:00〜 事前申し込の必要はありません
場所 : 劇団どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ10分
参加費 : 500円(会場使用料として)