前回のヴィスコンティの時代絵巻メロドラマとは打って変わって、次回はかわいい子どもたちに癒されるとてもいい映画をご紹介します。
ふたりのトスカーナ
【IL CIELO CADE】
監督:アンドレア・フラッツィ, アントニオ・フラッツィ
2000年 イタリア映画 102分
第2次世界大戦下、事故で両親を亡くしたペニーとベビーの姉妹のは、引き取られた先で愛情に満ちたあふれた生活を送ります。しかしそこはユダヤ人の家でした。
あらすじ
ペニーとベビーの姉妹は両親が事故で亡くなったため、叔母さん夫婦のもとに引き取られます。とても優しい叔母さんと厳しいけれども人格者の叔父さん。
叔母さん夫婦の子どもたちは突然やってきた姉妹に戸惑うものの、すぐに仲よくなります。そしてみんなに愛され、ペニーとベビーはトスカーナの美しい自然の中でのびのびと楽しく過ごします。
叔父さんが家でイタリア語とは違う言葉をしゃべっていたり、教会へ行かなかったりするのでペニーは本気で心配するのですが、そこがまた本当に可愛らしい。
やがてドイツ軍が村にやってくると、叔父さん一家の生活が一変します。というのは叔父さんはユダヤ人だったのです。ユダヤ人というのは人種ではなくユダヤ教を信じる人という意味。信じる宗教が違うだけで排斥される不条理がよくわかります。
叔父さんの名字はアインシュタイン。あの物理学者アルベルト・アインシュタインの弟です。
伯母役のイザベラ・ロッセリーニは映画監督のロベルト・ロッセリーニとイングリッド・バーグマンの娘で、母親にとても似ていますね。
原作はロレンツァ マッツェッティの自伝です。つまり生き残ったわけですが、それはなぜかは映画をご覧になってください。ぜひお越しください。
日時 : 2018年 5月20日(日)15:00〜 事前申し込の必要はありません
場所 : 劇団どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
新長田駅から大正筋を南へ12分
参加費 : 500円(会場使用料として)