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新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第31回 内モンゴル自治区の女性の生き方『トゥヤーの結婚』

6月の映画会のお知らせです。

 第5世代の監督、チェン・カイコー(陳凱歌)、チャン・イーモウ(張芸謀)と見てきましたので、次は第六世代のワン・チュアンアン(王全安)を取り上 げます。中国映画の第何世代というのは、中国で映画が作られるようになった第一世代から監督で年代を区切って表しています。
 さて、今回の第六世代監督は第五世代とどのような違いがあるのか、内容とともに鑑賞しましょう。

トゥヤーの結婚
[図雅的婚事]
監督 : ワン・チュアンアン(王全安)
2006年 中国映画

 何の予備知識がなくても楽しめますが、少し補足しますと、舞台は白鵬日馬富士の出身地モンゴルではなく、中国が支配する内モンゴル自 治区です。なぜ モンゴル国内モンゴル自治区があるのか。そのいきさつはここで書くと長くなるので、語句をクリックして調べてくださいね。

 モンゴルの人々は元来遊牧民ですが、中国政府がおし進める定住放牧化政策はモンゴルの環境に適していなかったので、草地が沙漠化してし まいました。一か所で草を食べ尽してしまうので当然です。
 だからトゥヤーたちの住んでいるところはひどく荒れ果てた土地になっています。
 夫のバータルは家の前に井戸を掘るときにけがをして半身不随になってしまいました。そのためトゥーヤーが一人で家畜の世話をし、遠い井戸に水 を汲みに行ったりしなければなりません。見かねた夫バータルはトゥヤーに離婚を申し出ますが、トゥヤーは承知しません。

 さて、ある日のことトゥヤーの仕事を手伝ってくれていた隣人のセンゲーが事故を起こし、助けようとしたトゥヤーは腰を痛めてしまいます。仕方なくト ゥヤーはバータルとの離婚を決意し、裁判所に行きますが、その条件は夫も一緒に養ってくれる人と再婚するということ。

 そこに現れたのはトゥヤーの中学校の同級生。彼は前からトゥヤーのことが好きで、今はたいそうなお金持ちになっています。またパータルも引き取 ってくれると言うのですが、さてこのあとトゥヤーはどうなるのでしょうか。

 社会主義国家だったはずの中国では今、急激な資本主義が入りこんでいますが、内モンゴルまで影響が及んでいるんですね。そんなことやトゥヤ ーのかっこいい生き方や、モンゴル族の暮らしぶり、気候など見どころがいっぱいの映画です。

ぜひお越しください。

 日時 : 2017年 6月25日(日)15:00〜 申し込み不要 
 場所 : どろアトリエ
    (新長田アスタくにづか5番館2階奥)
      地下鉄海岸線駒ヶ林駅すぐ
      新長田駅から大正筋を南へ12分
 参加費 : 500円(会場使用料として)

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