シリーズ「秀作の巨大な鉱脈 ソビエト映画とその遺産」で半年間ソビエト・ロシア映画を鑑賞してきましたが、
とうとうシリーズ最終作となりました。
そして最終作にふさわしい作品をご紹介します。
『エルミタージュ幻想』
【Russian Ark / Русский ковчег】
監督 : アレクサンドル・ソクーロフ
2002年 ロシア映画 99分
世界遺産でもあるロシアのサンクトペテルブルクにある美術館に、美術品が展示されたままの状態でカメラを持ち込み、ロシアロマノフ王朝の300年の歴史絵巻が繰り広げられます。
案内役は19世紀のフランス外交官という設定。彼が部屋部屋を巡りながら、ピョートル大帝、エカテリーナ2世、ニコライ1世2世などの歴史的な瞬間に立ち会っていきます。
過去と現代に時々スリップしながら見事な回廊や大広間をさまよううち、華麗な舞踏会が始まります。
最初に出会った人は舞踏会に参加するためにやって来たのですね。
舞踏会を終えた人々が大階段をさんざめきながら降りてくるシーンは圧巻。
用事のある人は最後の15分だけいらしても、十分見ごたえあると思います。
日時 : 2016年9月11日(日)3:00〜 申し込み不要
場所 : どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅上2分
新長田駅から大正筋を六間道商店街まで南へ10分
参加費 : 500円 (会場使用料として)