シリーズ「秀作の巨大な鉱脈 ソビエト映画とその遺産」8月の会のお知らせです。
毎日毎日暑くて、ついこのブログを更新するのを忘れてしまいました。
『誓いの休暇』
『БАЛЛАДА О СОЛДАТЕ』
監督グリゴーリ・チュフライ 1959年 ソ連映画 89分
この映画は、残酷な戦闘シーンがないのにもかかわらず、見終わった後、絶対に戦争は許せないという気持ちがふつふつと湧いてくる映画です。
主人公のアリョーシャは無我夢中で応戦した結果、敵の戦車を炎上させました。これにより勲章をもらえることになったのですが、アリョーシャは褒美として、故郷に一人の残るお母さんのために家の屋根を直しに帰りたいと申し出ます。
さて、たった6日間の休暇だというのに、駅では足を失って妻に会うのをためらう兵士に付き添ったり、言付かった石鹸を届けたりと、他人のためにどんどん時間が取られていきます。
そんな中でも、列車の中で会った美しい娘との淡い恋愛は、アリョーシャの行く末を知っている観客にとって少し救われた気がします。
いつも全力で行動するアリョーシャと戦争に翻弄される市井の人々に、心温かくなると同時に、非常に虚しくなる映画でもあります。
ぜひ会場にお越しください。
日時 : 2016年8月21日(日)3:00〜 1 申し込み不要
場所 : どろアトリエ
(新長田アスタくにづか5番館2階奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅上2分
新長田駅から大正筋を六間道商店街まで南へ10分
参加費 : 500円 (会場使用料として)