新長田まちなか勉強会

神戸市の新長田で、映画、音楽、本、地図、芸能、あらゆる “もの” を通して、古今東西の社会情勢や歴史、背景などを楽しく勉強しましょう。表面的な出来事の背後にある大切なものを見る目を養い、みんなで話し合うことによりたくさんの異なる視点を得ることができます。実際は、わいわい楽しみながら感想を語り合いつつ社会問題に迫っていく感じ。

第8回 映画を見て知る武器商人の暗躍 『ロード・オブ・ウォー』

次回、9月22日(火・祝日)映画会開催のお知らせです。

シルバーウイークのまっただ中ですが、長期旅行に行かない方は、ぜひお越しください。映画の中で、ウクライナ、アメリカ、リビア南アフリカカリブ海といろいろな地域を見て回れます。ただし武器取引がらみですが…

 ロード・オブ・ウォー

  原題: 『Load of war』

  監督・脚本: アンドリュー・ワイズ

  出演:ニコラス・ケイジ, ジャレッド・レト,  イーサン・ホーク

  2005年アメリカ映画

 ウクライナからアメリカに移民してきた主人公ユーリ・オルロフは、弟を誘い武器商人になることを決意しました。なんたって儲かるからね。

 さっそくベルリンの兵器見本市に出かけますが、大物武器商人には軽くあしらわれてしまいます。でもアメリカ軍の残していった山積みの武器を横流して商才を開花。世界を股にかけ、紛争地に出かけて行って武器を相手に売りつけるようになります。

 一方弟のヴィタリーは、世界中に紛争の種を撒くという自己矛盾に悩み次第にコカインにおぼれていくようになります。ユーリの方は、美しい妻を得、息子も生まれ、おまけに冷戦が終わってロシアの武器がいらなくなったことに目をつけ、さっそく紛争の絶えないアフリカに向かうのですが・・・

 実際に複数の武器商人に取材して作られた事実に基づく映画。いろんなひとの統合した姿だそうです。この映画に出てきた武器は、すべて武器商人が売却する直前の本物。この映画の撮影後は世界中で売られ、本当にテロや紛争に使われていると考えただけで寒気がしてきます。

 さてユーリは一体どうなるのでしょうか。武器商人をニコラス・ケイジが、それを追い詰めるインターポール刑事をイーサン・ホークが演じます。が、資金調達はアメリカ国内ではできなかったそうです。武器の輸出で儲かっている国ですからね。

 日本もついに武器輸出ができる法案が通ってしまい、武器商人=死の商人が儲かる仕組みができてしまいました。おとうちゃんの会社が儲かってよかったわなんて言ってたらいけませんよ。

ではぜひお越しください。お待ちしております。

日時 : 2015年9月22日(火・祝日) 3:00~ 申込み不要

場所 : どろアトリエ (新長田アスタくにづか5番館2階 三国志ガーデン奥)
         地下鉄海岸線駒ヶ林駅上2分
         新長田駅から大正筋を六間道商店街へ突き当たるまで10分

参加費 : 500円 (会場使用料として)

話題提起 : 嶋田邦雄氏(ブレヒトくらぶ)

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