暗幕を張った劇団どろのアトリエに、当日は15人の人が来てくださり、ビデオの上映会が開催されました。
それにしても、『敵こそ、我が友 』の題名通り、忌むべきナチスの戦犯のはずが、共産主義者の情報を持っているということで、バルビーはアメリカに雇われて重宝され、要らなくなると放り出されて、今度は南米に行き、ゲリラに対抗するノウハウを買われて、ボリビアの軍事政権で活躍し、軍事政権が倒れるととうとうフランスに引き渡され終身刑が言い渡されました。
バルビー人生を追うドキュメンタリーなのですが、フランスで「リヨンの虐殺者」と呼ばれレジスタンスのジャン・ムーランを拷問で死亡させる話、アメリカで諜報活動をする話、南米でチェ・ゲバラの殺害に関与する話、南米へ行く資金がバチカンから出た話、ナチハンターが元ナチスを探し出す話、「悪魔の弁護士」と呼ばれた凶悪犯ばかりを弁護するジャック・ヴェルジェス氏による裁判の話など、この実話を元にざっと5-6個の映画ができるなぁ、と思いました。
この映画の最後に「アメリカの政策は今もアフガニスタンでもイラクでも同じ、敵の敵は友だ」と言う元国会議員の言葉が、一番核心に触れていますね。まさに今イスラム圏で起こっていることも・・・
上映会の後は、新長田の居酒屋へ。チェーン店ではなく新長田で頑張る店に行きました。