5月のシリーズ「秀作の巨大な鉱脈 〜 “ソビエト映画”とその遺産」の鉱脈で掘り出したものは、
『シベリア物語』
Сказание о земле Сибирской
1947年 ソビエト映画
114分
監督 : イヴァン・プィリエフ
ソ連の2番目のカラー作品になります。
シベリア開拓のプロパガンダを含んているとはわかっていても、楽しい歌声や広大なシベリアの自然に魅せられて、明るいミュージカル作品として存分に楽しめますよ。
物語は第2次世界大戦でモスクワ高等音楽院出身のピアニスト、アンドレイ中尉がベルリン攻撃の際、手首を負傷してピアニストとてての道を立たれたところから始まります。
アンドレイはモスクワに復員後、音楽院のライバルや恋人が活躍しているのを見て希望を失ってしまいます。そして彼は生まれ故郷のシベリアへ行くのですが、そこでは人々が働きながら音楽を楽しんでおり、アンドレイも食堂で演奏しながら、音楽を心から楽しみ、食堂の看板娘からも好かれたりします。ところがそこに別れた恋人の乗った飛行機が不時着して…。
この映画から日本でも「バイカル湖のほとり」や「シベリヤ大地の歌」が流行り、歌声喫茶が広まっていきました。
歌声喫茶を知っている方は、とても懐かしいでしょうね。ぜひお越しください。
またシベリアの素晴らしい景色や、ロシアのかわいい色彩など、歌声喫茶を知らない世代にも見どころも満載です。
日時 : 2016年 5月15日(日) 3:00~ 申込み不要
場所 : どろアトリエ (新長田アスタくにづか5番館2階 三国志ガーデン奥)
地下鉄海岸線駒ヶ林駅上2分
新長田駅から大正筋を六間道商店街へ突き当たるまで10分
参加費 : 500円 (会場使用料として)
上映の前後に嶋田邦雄氏(ブレヒトくらぶ)による楽しいレクチャーがあります。